TOEFL本番で差がつく"英語耳"養成テクニック - TOEFL iBTの50%以上はリスニング

端的にズバッと言うと「TOEFL iBTはリスニングができなければ話にならない」ということです。本試験の問題構成・得点配分を分析すると、L:30 点+S:30点×6問中4問+W:30点×2問中1問=計65点分が、Listeningスキルが無いと獲得することのできない点数なのです。何と120 点満点中の50%を越える割合でリスニング力が要求されているわけです。

自分自身リスニング能力が高くなかったのでこれにはかなり参りました(出発点はListeningセクション11点でした)。かといって即効性のある荒療治はこの世に無いので地道に英語を聴き続ける他ありません。ですが、Speakingとは異なり、この「聴き方」を改善していわゆるTOEFL iBTの"英語耳"を身につけるのは自分一人で全然できます。英会話教室に行こうが留学予備校でレッスンを受けようが、結局自分自身の姿勢・思考フレームワークが変わらなければ、高いお金を払って講座を受講する意味はありません。断言できます。自分自身が予備校に通った経験があるので強く言えますが、ことリスニングに関しては問題演習/見直しの繰り返しがスコアアップの近道だったりするので、問題集にスクリプトが付いてないわけじゃあるまいし、自分が思うには一人でトレーニングするのが最も効果的だったなぁと振り返ることができます。


他の海外諸国の受験生と比べて英語に触れる機会が少なく耳が英語に慣れていない我々日本人は、日本人なりの地道な努力の積み重ねでそれをカバーするしかありません。自分なりに確立したトレーニングスタイルとしては、

  納得いくまで聞く(3~5回ぐらい)
  →英訳見て自分だけで音読
  →→英訳を見て話者のスピード/話し方に合わせて話す(シャドーイング)
  →→→英訳を見ずに話者のスピード/話し方に合わせて話す

というものです。お察しの通り、やはり必然的に問題1問あたりにかける時間は多くなりますが、これを粘り強く各問題で続けることでかなりの効果が表れます。聞き流しで上達する英語力はせいぜい大学受験レベルまで、いくらiPodでTOEFLリスニング対策レッスンや英語ニュースを聞いても集中して聞かない限りほぼ本試験で効果は発揮できないもので、意識して頭の中で文章をタイピングするかのごとく集中して聴き続ける必要があります。そして、口に出すことで脳内記憶に深くイメージを刻むことができるので、この発音/音読のフェーズはかなり大事で、さらに自分で話者と同ペースで発音できるように練習することで"英語脳"の回転が速くなり、英語での情報認識・文脈把握力がかなり高まります。

前述の通り1問あたりにかける時間が自ずと長くなるため、カバーできる問題集は1~2冊程度が限界でしょう。しかしそれで十分です。むやみに新しい問題集を何冊も取り寄せてさささっと問題演習・解答チェックを行うよりも、TOEFL iBT Listeningセクションの出題傾向に即した問題集1冊を繰り返し繰り返し地道に極める方が実はよっぽど効率的に"英語耳"を養うことができるのです。ちなみにListeningセクションの自分の最終スコアは、最初に取ったスコアの約2.5倍!急がば回れとは正にこのことで、足元を着実に固めていくことで自然と目的地には辿り着けるんだ、ということを自分はこのListeningセクションで学びました。

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