GRE徹底攻略 - GREをオロソカにせず心底良かった

"大学院留学ではGREを重視しない"などという根拠の無い説が一般論のように出回っていますが、正直な気持ちを言うと「アホか」です。おそらくGPAの高い方や著名な研究成果を挙げた方が低GREスコアでも有名校に入ったという話をどこかから仕入れた方が、さも自分の経験談のように話しているんでしょうね。…もう言語道断です。GREは高得点を取るべきであり、自分としてもStanford合格はGREの高得点と充実したエッセイが鍵になったとはっきり言い切れます。だってGPAすこぶる悪いんですもん。そりゃ大学の成績が呆れる程に良かったり、特定分野をリードするような研究をしていたりしたら、もう言うまでもないですよ。ですが『持たざる者』にそんなことはできません。今この瞬間から出来ることは、TOEFLと GREとエッセイしかありません。現状の限られた3つの武器しか持っていない中でその1つを捨てるなんて馬鹿げたことは無いですよね。モッタイナイんです。

自分のGREスコアはVerbal:550点・Quantitative:790点でした。他の受験生がGREに手をつけずやっつけで試験を受けたりするのを横目で見ながら、地道に英単語を覚え続け、このスコアまでやーーっと辿り着きました。初受験のVerbal:340点からの大躍進です!600点とか650点とか多分頑張ったら取れるんでしょうけど、全く日常生活に使わないであろう英単語の暗記だけを今からストイックに頑張る気力はもうおそらく残ってません笑 tintinnabulationって何ですか笑 Stanford合格後、一昨年の卒業生に「GREは今の基礎学力と根気強さ、GPAは過去の基礎学力の蓄積を見るテストだ」と正に思っていたことをバシッと言われて溜飲の下がる思いをしたものです。


GREは正式名をGraduate Record Examinationsと言い、大多数の北米大学院プログラムの入学審査に用いられている共通試験です。入学審査委員会や奨学金支給審査委員会等が学部時代の成績やその他審査必要項目を補完するために利用し、大学院受験者の能力を比較したり推薦状や成績を評価する助けになったりする共通測定値として扱われます。そしてこのGREは大学卒の英語を話すネイティブ向けに作られたテストであり、元来全体的に難しく作られています。

General Testは3セクションから構成され、Analytical Writing (ライティング:以下 Writing)、Verbal Reasoning (英語:以下 Verbal)、Quantitative Reasoning (数学:以下 Quantitative) があり、特定分野に依存しない言語的・数学的論理的思考、分析的ライティング、批判的思考法のスキルを測ります。

一般知識を試験する General Testと専門知識を調べるSubject Testがあり、数学や物理といった科学系専攻志望者以外はGeneral Testのみスコアを要求されます。しかしながらTOEFLと異なって受験回数が1ヵ月に1回、1年に5回までと回数制限があるので注意が必要となります。基本情報はこちらのGRE受験要綱(PDF:2008-09)をご覧下さい。

コンピュータベース(Computer-Based)のGeneral TestはVerbal 、Quantitative、Writingの3セクションで構成されます。テスト形式としては受験者全員が同じ問題に答えていたペーパーベース(Paper-Based)のGeneral Testから、コンピュータベースのCAT(Computer-Adaptive Test)に1998年9月から移行しました。Verbal、Quantitativeに加え、分析能力を測定するAnalyticalセクション(全問選択式の論理パズル的問題)がありましたが、2002年10月から廃止され、エッセイライティングセクションのAnalytical Writingが導入されました。

また試験的に行われるExperimentalセクションがあり、Verbalまたは Quantitativeのいずれかが出題されます。Verbal→Quantitative→Verbalか、 Quantitative→Verbal→Quantitativeの順で、QuantitativeかVerbalのいずれかが行われます。実際のスコアには反映されませんが、今後のGRE問題作成の参考としてETSに送信されます(このExperimentalセクションの得点は表示されません)。 Unscored Section・Research Section共に解答してもしなくても正式スコアに影響することはありません。







Analytical Writing1 Issue Task45分
Analytical Writing1 Argument Task30分
Verbal Reasoning30問30分
Quantitative Reasoning28問45分
Unscored Section------
Research Section------


CAT 形式は、受験者の出来具合に合わせて問題を決定する出題形式を採用しているため、出題された問題に解答しないと次の問題に進めず、問題のスキップや戻ることはできません。各問題は1つのテスト問題セット(Question Pool)から選ばれており、受験者ごとにその問題セットは異なります。

受験者の回答によって出題される問題のレベルが変化していきますが、最初は平均レベルの問題が出題されます。そしてその問題に答えられると難易度の高い問題が次に出て、答えられなければ難易度が低い問題が出ます。そして、難易度が高ければ配点は高くなりますが、逆に言えば難易度の高い問題を解かない限りは高得点の獲得は難しく、難易度の低い問題を何問解いても高得点にはつながりません。つまり、これがCAT形式のGREの特徴ですが、前半の問題がスコア全体に与える影響は非常に大きく、特に最初の第1問目が鍵と言っても過言ではありません。また、後半はある程度前半で形作られたスコアレンジの中で調整を行うものと考えておいてよいでしょう。しかし未解答部分に関しては大きなペナルティーとして減点されるため、Verbal 30分 / Quantitative 45分の制限時間内で必ず全問解くための時間配分が不可欠です。

これから、このGRE(特にVerbal)でいかに高得点を取るかといった留学を目指す方が必要とするような情報を具体的に書いていきたいと思います◎

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