TOEFL iBT攻略には何時間かかった?

大学生という比較的余裕のある時期だからこそできたのだとは思いますが、およそ3ヵ月強で合計スコア70点を下回る悲惨な状況から30点以上伸ばすことができました。長期プランで大学院留学の対策を行っていたわけではないですし、エッセイ準備やGRE対策などで時間を取られるためTOEFL iBT対策に一意専心することはできませんでしたが、きっちり自身に何が足りないか・その不足分を以下に補うかを徹底的に考えてTOEFL iBT対策を行いました。

TOEFL iBTにおける40点から60点への20点アップは、パターン認識を行い基礎単語力の向上と徹底的な反復練習を実践しさえすれば実際のところ実現は容易ですが、60点から80点への20点アップはさらに相応の単語力と、迅速なインプット・アウトプット能力が求められます。そして80点から100点への20 点アップは、付け焼刃的な英語力では決して達成できないレベルだと言えます。

前述の通り、80点の壁と100点の壁があると私は考えておりまして、簡単に述べると、80点の壁を乗り越えるにはListeningでいかに点を取れるようになるか、100点の壁を乗り越えるにはSpeakingでいかに点を取れるようになるか、が肝になってくると私は思っております。海外大学院を志すくらいですから英語の論文や書籍を読む機会も多いでしょう、英語読解偏重型の日本の教育システムの存在もありますから、Readingに関しては日本人は慣れるまでが早く、数をこなすと比較的高得点で安定するようになります。しかしListeningに関しては普段から意識していないと生の英語を耳にする機会はほとんどありませんし、それをアウトプットとしてSpeakingする・Writingするという機会も滅多にありません。Integrated Taskが随所に見られるようになったため、Listeningが占める割合がかなり多くなっていることに異論は無いはずです。そして次の大きな壁として、最も手強いご存じSpeakingセクションが立ちはだかってくるわけです。この山を征服しない限り100点越えは無理と言っても過言ではありません。


壁の乗り越え方その他各セクション毎の勉強法は別記事で記すとして、時間の目安としては、例えばStanford修士課程受験の最低ライン90点に到達するためには、3ヵ月で達成したいとして、(スタート地点にもよりますが)1日最低4時間は確保して欲しいところです。ですから仕事のある方は平日2.5時間×5日間+休日8時間×2日間としても良いと思います。それぐらい念入りに準備する必要がある試験ですし、それだけの対策に足るだけの濃密な試験です。高々いち英語試験だと思って侮るとスタートダッシュに失敗し、他の受験生に次々と追い抜かれてしまうことでしょう。ですから、大学院留学を決意したその瞬間からTOEFL iBTの対策はするべきなのです!情報収集から始めて頂いても構いません、まずはTOEFL iBTを受けるんだという心構え・決意がその後の勉強姿勢を形作る決定的なものとなります。


TOEFL iBTは学生から社会人まで幅広い年齢層の方が受験します。そこで求められるのが、細切れの時間をいかに効率的に使うか、です。通勤・通学時間に単語帳を読むも良し、iPodでListeningの勉強をするも良し、このわずかな時間に何もしなかっただけで積もり積もって何十時間もが無駄になってしまうわけです。通勤・通学が片道30分としましょう。30分×往復×5日間×4週間×3ヵ月で、3ヵ月で60時間も損してしまうわけです。結論だけ見れば何てことないんですが、この60時間を有意義に使ったか使わなかったでスコアが1点異なり、そこが合否の分かれ目だったという可能性も大いにあります。後々振り返って絶対に後悔はしないように、通勤・通学の時間はもちろん、休み時間やトイレなど、数分の細切れ時間でもそこを英語学習時間として捻出することで、結果的に圧倒的な勉強時間差としてスコアレポート上の結果に反映されるというわけです。「あの時是が非でもTOEFL iBT対策ぬかりなくやっておけば良かった…」なんて思わないよう、全力で取り組みましょう!

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