GRE Verbal 4セクション徹底解説【GRE Antonyms】

GRE Antonyms(反意語問題)は、Verbalセクション30問中約9問程度出題されます。一つの単語が出てきて、それと反対の意味を持つ単語を選択肢の中から選び出します。

Directions: The question consists of a word printed in capital letters, followed by five words or phrases. Choose the word or phrase that is most nearly opposite in meaning to the word in capital letters.
(この問題では、大文字で書かれた単語に続いて5つの単語または語句が提示されます。その5 つの単語または語句の中で、大文字で提示された単語と最も正反対の意味のものを選びなさい。)

【問題例】
 BURGEON (成長する)
 (A) retreat (後退する)
 (B) evolve (発達する)
 (C) wither (衰える)
  (D) sever (切断する)
 (E) minimize (最小化する)

この場合、(A) retreat (後退する)・(C) wither (衰える)の二つの選択肢が正解候補として考えられますが、辞書的な意味として、「成長する=育って大きくなる」となりますので、ここでは(C) wither が正解となります。つまりこの問題では、肯定的な語句⇔否定的な語句(Positive⇔Negative)の関係性を示す上記の単語ペアのように、ハイレベルな語彙力を必要とする難単語の意味が問われます。

【例】
effrontery (あつかましさ)⇔ timidity (自信の無さ)
squalid (賤しい)⇔ pristine (純粋な)
plethora (過剰)⇔ dearth (欠乏)
prevarication (言葉を濁すこと)⇔ veracity (正直さ)
teetotalism (絶対禁酒主義)⇔ intemperance (過度の飲酒)

同様に頻出の問題ジャンルとして、平易な単語の二次的意味(Secondary Meaning)の理解も求められます。

【例】
milk (搾取する)、tall (大げさな)、pan (酷評する)
pine (やつれる)、flag (衰える)、table (棚上げする)

さらに頻出な問題形態として、極端な表現(Extreme Words)が挙げられます。こういった極端な表現が選択肢に含まれていれば、その選択肢はより正解になりやすいと思って大丈夫でしょう(もちろん必ず正解というわけではありません)。

【例】
inchoate (不完全な)⇔ fully realized (完全に成立した)
nascent (発生期の)⇔ utterly established (完全に成長した)
miscible (混ぜられる)⇔ not capable of being mixed (混ぜられない)
prolixity (冗長さ)⇔ extreme brevity (極端な簡潔さ)

Stem Wordと設問の選択肢5つは全て品詞が同じであり、まずStem Wordを確認して自力で意味を推察し、どんな言葉が反意語として挙げられるかをイメージした後で選択肢を吟味すると正解を導くことができるはずです。もしStem Wordの意味が分からない場合は、接頭辞や接尾字のように単語内に隠されたヒントを見つけ出して解答まで持っていく必要があります。

Antonyms もAnalogies同様、選択肢を1つ消すと正解を選ぶ確率は20%から25%に、もう1つ消すと33%に高まるように、正解を直接見つけ出す単語力・分析力に加えて、いかに不正解の選択肢を見つけ出して消去し正答確率を上げるかという判断力も必要です。1問当たり約10~20秒で行えると、 Verbalセクション全体を余裕を持ってこなすことができるでしょう。よってAnalogies以上にスピード感を持ってAntonymsには臨む必要がありますが、最初の第1問目の場合は、この問題の正解/不正解で獲得スコアの得点幅が大きく影響されるため、GRE経験者としては、確実に正解を導き出すために1分~2分使っても良いと思います。

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