TOEFL iBTは留学を志す全世界の人のハードル

TOEFL iBT(Test of English as a Foreign Language, Internet-Based Testing)は米国ETS社が主催する第二言語・外国語としての英語テストであるTOEFLとして現在施行されている試験形式です。TOEFLは北米英語圏の大学・大学院・短期大学・専門学校などの教育機関が入学希望者に課する英語能力判定試験です。TOEFL iBTはReading、Listening、Speaking、Writingの4セクションから構成され、テスト時間は約4時間に及び、Paper- based Testing(PBT)・Computer-based Testing(CBT)に続き2005年より開始した試験方式で、日本では2006年7月15日より開始しました。

そして2006年9月30日をもってCBT が完全に廃止され、現在TOEFLはiBTが中心となっています。基本情報はこちらのTOEFL受験要綱(2009-10)(PDF)をご覧下さい。TOEFLは180ヵ国で実施され、そのスコアは約165ヵ国・7000以上の機関で英語運用能力の証明として使われており、現在のTOEFL iBTは、実際のコミュニケーションに必要な「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を総合的に測定しています。



『英語圏の大学で通用するための英語力の判定』がTOEFLのコンセプトであり、出題される英語のレベルはReadingに関して言えばアメリカ合衆国の高校 2~3年の中級レベル、英検準1級以上とされています。もちろん「TOEFLで高得点を出せる」=「アメリカの大学で通用する」というわけではありませんが、高得点取得のためには、膨大な時間を割いて準備する必要があります。

Speaking・Writingに関しては、『聞く→話す・書く』『読む→聞く→話す・書く』という『入力⇒出力』という複雑な作業を要します。英語を英語で入力し英語で出力という作業を必要とするので、時間をかけて『英語のスキル』を身に付ける必要があります。入力オンリーの英語教育(=Reading中心教育)が一般的な日本人は、出力分野(Speaking・ Writing)に弱いというのが現実です。ETSのThe TOEFL® Test and Score Data Summaries 2008年度報告によると、日本人の平均スコアは66点で161か国中138位。そのうちSpeakingセクションの平均スコアは16点と最下位で、ちなみに1位はデンマークとオランダで102点、お隣の韓国・中国はそれぞれ78点・76点とのことです(Wikipedia)。主要各国の学生と比べて英語教育に関してはスタート地点から若干のビハインドを有していると言っても過言ではない我々日本人にとって、このTOEFLという高い壁を越えるためには並々ならない努力と意志が不可欠なのです!

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