GRE Verbal 4セクション徹底解説【GRE Sentence Completions】

GRE Sentence Completion(文章完成問題)は、Verbalセクション30問中約6問程度出題されます。所与の1~2文の中にある1ヵ所または2ヵ所の空欄を、適切な単語で埋めるという問題です。

Directions: This question includes a sentence that has on or two blanks, each blank indicating that something has been omitted. Beneath the sentence are five words or sets of words. Choose the word or set of words for each blank that best fits the meaning of the sentence as a whole.
(この問題では、1つまたは2つの空欄を有する文章が示され、各空欄は何か省略されているということを意味する。その文の下には、5つの単語または語句が示される。文章全体の意味に最適な各空欄に対応する単語または語句を選べ。)

本セクションでは、総合的な単語力は当然ながら、文章構造や文章内容の迅速な論理的解釈能力が問われます。

【問題例】
The painting was larger than it appeared to be, for, hanging in a darkened recess of the chapel, it was _______ by the perspective.
(A) improved (改善された)
(B) aggrandized (拡大された)
(C) embellished (飾り立てられた)
(D) jeopardized (脅かされた)
(E) diminished (縮小された)

まずは文章全体を読み、文章内容上読解の鍵となり得るキーワードを探します。キーワードは1語や2語だけとは限らず、節や文全体であることも、また空欄から離れた場所にある場合も多々あります。この問題だと"larger than it appeared to be","darkened recess","by the perspective"などがキーワードだと予想できます。また、順接や逆接を示す接続語(and, however, in fact, so that等)、文章の意味を決定付ける副詞(paradoxically, intriguingly, seemingly+actually等)といった転換語も文章読解上大きな役割を果たします。この問題だと"for"になります。文章の意味・単語間の関係を把握した上で、空欄に何が入るかを自分で予測し自分の言葉で埋めます

空欄に入りそうな単語は思いつかないが、良いイメージの単語が入るか悪いイメージの単語が入るかは大体分かる場合も多いので、その際は、該当する空欄がPositive/Negativeどちらのイメージを有するかを分析します。つまり、+/-, ↑/↓, 大/小といった感覚的なイメージを当てはめ、与えられた選択肢からそのイメージに該当するものを選択するという有効な手もあります。
(解答:E)

【問題例】
Borrowing a copyrighted book from a library amounts to a form of theft _______ by entrenched custom: the copyright owner's property, the book, is used repeatedly without _______ for such use.
(A) engendered. .application (発生した・応用)
(B) anticipated. .acknowledgment (予期した・認識)
(C) sanctioned. .compensation (是認した・対価)
(D) provoked. .adjustment (誘発した・調整)
(E) perpetrated. .permission (実行した・承認)

空欄が2ヵ所のSentence Completionsの問題も、先程の空欄1ヵ所の問題と同様に、キーワードと転換語に注意して自分で適切な語句を予測し、選択肢を分析するという方法が一番有効でしょう。もちろん、両方の空欄を共に満たす選択肢が正解となるので、たとえ選択肢中の一方の語句が空欄を埋める語句として最適でも、もう一方が適切でなかったらその選択肢は間違いとなります。複数の選択肢で迷った場合は、その選択肢を空欄に当てはめた本文を読むことで、どの選択肢が最も適切かの決断を下します。
(解答:C)

Sentence Completionsも、Analogies・Antonyms同様、選択肢を1つ消すと正解を選ぶ確率は20%から25%に、もう1つ消すと33%に高まるように、正解を直接見つけ出す単語力・分析力、いかに不正解の選択肢を見つけ出して消去し正答確率を上げるかの判断力は必須です。1問当たり約 30~50秒で行えると、Verbalセクション全体を余裕を持ってこなすことができるでしょう。またこのSentence Completionsも、Verbalセクションの獲得スコア幅がこの正解/不正解で大きく影響される第1問目で出題されることが多々あるため、確実に正解を導き出すために1分~2分使っても良いと思います。しかしながら単語レベルはAnalogies・Antonymsよりは下がり、問題を構成するのは1~2文なので、スピーディーに問題に向かえるはずです。

0 件のコメント:

コメントを投稿