TOEFL iBT 4セクション徹底解説【Listening】

TOEFL iBT本試験の2番目ののセクションはListeningです。試験問題としては、日常会話と大学での講義の2つが出題されます。日常会話(約 500~800語)は主に大学のキャンパス内での会話で、大学での講義(約12~25回のやり取り)では、教授が1人で説明したり生徒たちが質問・回答するなどしてディスカッションしたりするパターンがあります。本セクションもReading同様、特定領域の学術専攻や専門知識の有無がスコアに影響を及ぼさないように作られています。


Listeningセクションの概要としては、
・配点:0~30点
・時間:会話問題1題+講義問題2題(計10分)→会話問題1題+講義問題2題(計10分)
・聞き取り時間:会話問題約 3~5分・講義問題約4~7分
・問題数:各会話5問・各講義6問(全問選択式)
です。またReading・Listeningいずれかのセクションでダミー問題を解く必要がありますので、Listeningセクションでダミー問題が出る際は、(会話1題+講義2題)×2セットの通常パッケージに加えてもう1セット(会話1題+講義2題)が出題されます。しかし2セット目・3セット目どちらがダミーかは分かりません。


TOEFL iBTとなって試験中のメモ取り(試験後に要返却)が認可されるようになったため、特にListeningセクションではこのメモ取りを活かして内容理解を促進させる必要があります。また話し手の英語が教育目的の堅い英語ではなく、日常会話や大学講義で普通に用いられる自然な英語となったため、フレーズの短縮・省略、リエゾン(単語同士の発音がつながること)などが頻繁に見られます。正確に音を聞き取り、会話・講義の内容だけでなく、話し手のスタンス・気持ちまで理解し、各問題を対処しなければなりません。

また、会話・講義形式共に音声が流れる間、コンピュータ画面上に話し手の画像が映し出されるので話し手同士の関係性・立場・場所などが大体分かります。会話形式の問題ではキャンパス内での学生同士、学生と大学職員、学生と教授・助手などが登場人物となり、キャンパス内でのトラブル・質問・アドバイスなどに関する会話が主です。また講義形式の問題では、歴史、文学、心理学、生物学、天文学など様々な学術的トピックで講義が進みますが、専門用語や難単語、キーフレーズが登場した際はコンピュータ画面上に表示されます。教授がただ喋るだけの一方通行型講義、教授・生徒間のディスカッションの加わった双方向型講義などが出題されます。

設問の出題形式はほぼ決まっており、以下の6パターンが主たる出題形式です。


(1)会話の要旨を述べよ
【問題文例】
What is the subject/topic/main idea/purpose of the passage?
Why ... in the passage?


(2)会話内容の詳細を述べよ
【問題文例】
What is stated/indicated in the passage?
According to the speaker, ... ? / What does the lecturer say ... ?


(3)話し手の意図/目的を答えよ
【問題文例】
Listen again to part of the passage.
Why does the speaker say this? / What does the speaker mean?


(4)話し手の立場/思いを答えよ
【問題文例】
Listen again to part of the passage,
Which sentence best expresses what the speaker seems to feel ... ?
How does the speaker seem to feel ... ?


(5)会話構成/展開をまとめよ
【問題文例】
How is the information in the discussion organized?
Summarize the process by putting the steps in the correct order.


(6)会話内容から関係性を推測せよ
【問題文例】
What is most likely/implied ... ? / What can be inferred ... ?


【解法】
Listeningに関しては、「しっかり聞いて論理展開をきっちり把握する」というのが全ての問題攻略に通じる鍵です。ピンポイントで正解の選択肢を選ぶのも良し、聞き取り内容と異なる選択肢を見つけて消去法を行うも良し、限られた時間の中できっちり論理的に解答することが唯一無二のポイントです。

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